突然ですが、僕のクリエーターネームは「ポテトスケッチ」です。本名は山口泰志といいます。アートワークの時にはポテトスケッチ名で活動しています。この名前にした理由は約15年ほど続けている農業にあります。小さな畑でジャガイモと季節の野菜を育て、社内外コミュニケーションにも役立てています。原産がアンデスだけあって水分の少ない土地でも育ってくれるし、手がかからずに育てやすい。そして保存食としても優れている素晴らしい野菜です。そんな身近にあるジャガイモを名前に入れたいと思って「ポテトスケッチ」となりました。もともとこの名前を付けるときにコラムのタイトル風という設定だったので、ようやく実行できたという感じ。
さて、今日のお題は「I LOVE FONT」。
フォント、文字ですね。僕はこれまで雑誌やテレビ、ラジオ、広告といったメディアを中心に様々なクライアントワークをしてきました。主に自治体の観光や食産業をテーマにしたメディアプロモーションのグランドデザインや設計というようなことをしてきました。どんな㏚をするとその地域や産地の特性が世の中に浸透するかな~ということを考え、コンセプトデザインからコンテンツ制作、ニュース開発、メディア戦略にいたるまでの全体像の設計をするお仕事です。テレビ番組の企画や特集企画、CMやタイアップコーナー、ラジオ番組の制作などいろいろ経験してきました。
僕が一番大切にしていたのは「コンセプトデザイン」です。その事業のキャッチコピーや合言葉といった方がわかりやすいかもしれません。
デザインは言葉、文字のカケラから
僕が代表を務めている会社の名前はTAN-SU(たんす)です。
https://tan-su.com/about.php
「アイデアの引き出しで、おちゃのまをポップに彩るコンテンツを届ける」というビジョンを掲げ、メディアプロモーションをはじめ、音楽やキャラクター、絵本、保育素材などのコンテンツも制作しています。TAN-SUを例にすると、”アイデアの引き出し”という一見ダジャレに近い言葉かもしれませんが、タイトルと理由が一気通貫、一発で理解できるインパクトのある言葉を屋号にしました。
「語呂」という言葉がありますが、言葉の響きやリズムが心地よく、快く感じられることを指します。リズミカルで聞こえ心地よい響きである、または覚えやすいといった意味合いで使われることもあります。「調子」とも言いますが、語呂感の良いフレーズの言葉を生み出している人たちがコピーライターやクリエイティブディレクターといったところでしょうか。ひらがな、カタカナ、漢字、英語・・・文字や言葉の使い方によってはプロジェクトの方向性やブランドの印象が変わります。
五・七・五の俳句の世界もまさに言葉あそびとリズムを大切にし、長年日本人に愛されてきた伝統文化です。ラップなんかもそうですね。海外で生まれてはいますが、日本独自の韻と言葉のリズムで奏でる言葉音楽(僕がそう読んでいるだけ)です。
僕が手掛けてきた言葉のプロジェクトはこちら
https://tan-su.com/works.php
言葉をあそぶレーベル「OJISAN design」
言葉をあそぶために始めたのが趣味のトーレーナー作りです。市販のトレーナーから自分好みのベースライを購入し、自分でデザインしたフォントをカスタマイズして印刷したものを畑仕事に着ていました。それがOJISAN designの始まりです。OJISANライフを楽しくデザインしていこうという意味で考えた言葉をそのままトレーナーにしたものです。いろんなトレーナーをためしたり、試着しまくって、最終的に男女兼用できるダンボールニット×フロッキープリントに絞り込んで展開しています。


7年前の畑作業の様子
当時、畑作業で来ている写真をInstagramでアップしていたところ、意外にも問い合わせが多くびっくりした記憶があります。女性の方もたくさんいたのがびっくりでした。ありがたいなぁと思いながらも、相変わらず自分のユニフォームとして来ていたトレーナー。当時のプリントもビニールプリントを使用していました。
そんなこんなで、別のフォントを作ってパーカーにしてみたり、一緒に畑作業をしてくれているおじいちゃんにプレゼントしたりして遊んでいたら、また問い合わせがきました。それがきっかけでOJISAN designレーベルを立ち上げて自前のECサイトで小さく販売をスタートした次第です。
OJISAN design WEBサイト
https://ojisandesign.net/



そう、言葉あそびを楽しむために生まれたのがOJISAN designなんです。
イラストは入れず文字、言葉だけのシンプルなウエアを販売しています。プリントするための言葉あそびが面白くて始めたんですが、最近ではカスタムエプロンやロンT、Tシャツなども販売しいます。エプロンは海外のノーブランド品を安く購入しオリジナルワッペンをカスタムしたものです。楽しくなってきて少々、欲をかいて作り過ぎてしまった感があるのはご愛敬w。お許しください。
でも、趣味の延長みたいな小さなレーベルですが、コピーライト、フォントデザイン、商品セレクト、発注、修正、コスト計算、納品管理、WEBサイト用の商品撮影、WEBサイトの制作、WEBサイトのデザイン、ECプラットフォームのアカウント契約などなど、やることが山のようにありました。なんとなくはじめたレーベルですが、一つのブランドを育てるには(ブランドの)大小は関係なくて様々な行程が必要だということを実体験として学びました。おかげで今年は「言葉をあそぶ」という自分の好きで得意とする部分が薄れてしまし、なんだか運営にあけくれた日々になってしまった。
2026年からは今年の反省を踏まえ、僕のクリエイティブの中心にある「言葉あそび」を大切にブランドを組み立てていこうと考えています。OJISAN designはアパレルブランドでもなく雑貨でもなく、言葉をあそぶクリエイティブレーベルなんだと再認識した1年でした。なのでブランドではなく、デザインワークを主体とした「レーベル」表現にしているのも自分なるのこだわりでもあります。
みなさんの生活の中でも、ペットの名前を考えたり、誕生会やパーティのチラシづくり、お友だちのあだ名、学校のグループワークや地域のイベントなどの掲載物、いろんなところで言葉を考えるシーンがあると思います。ちなみに、うちの6歳の娘と僕の中ではダジャレあそびが大流行していて、毎日ダジャレを言い合って遊んでいます。はじめは適当な言葉を並べているだけの娘も、徐々にダジャレの本質がわかってきたようで、韻をふんだり前後の言葉の文脈が上手にはまってきだしてびっくりするくらい上達しています。こうやって言葉を意識してみると、いろんな場面で役立つかもしれません。
