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ひきだし研究所 Hikidashi Laboratory

“おいもほり”をもっと楽しく! 野菜不足解消への新しい一歩

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“おいもほり”をもっと楽しく! 野菜不足解消への新しい一歩

2021.10.26
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「おいもほりの日」仕掛け人 東洋アルミエコープロダクツ 徳永大輔さん インタビュー

さつまいもがおいしい季節になりました!
子どもたちにとっては、保育園や幼稚園での“おいもほり”も楽しみですよね。

実は今年、「おいもほりの日」が誕生したのをご存知でしょうか?
「サンホイル」をはじめとしたキッチン用品・家庭用品を製造・販売する東洋アルミエコープロダクツ株式会社が、10月23日を「おいもほりの日」として記念日登録したのです。

仕掛け人であるコンシューマービジネスユニットマーケティング部長・徳永大輔さんにお話を伺いました。

写真提供:野田北部幼稚園

教育的な意義も大きい“おいもほり”をより楽しんでもらいたい

――まずは御社の事業と、徳永さんがご担当されているお仕事について教えてください。

徳永 東洋アルミエコープロダクツ株式会社は、家庭用品(コンシューマー用品)と食品包装容器という大きく二つの事業から成り立っています。 私は、家庭用品のマーケティング部長で、新商品の企画なども担当しています。

――今回、10月23日を「おいもほりの日」として記念日登録されたそうですね。

徳永 弊社の主力商品は「サンホイル」というアルミホイルで、焼きいも専用の「石焼いも®黒サンホイル」も販売しています。秋の定番商品にはなっていますが、まだまだ十分に知っていただけていない。 新しいアプローチで売り上げにつながることを考える中で、記念日を制定してPRしてはどうかと。まあ、ひらめきというか(笑)

―― “おいもほり”という行事に注目したのはなぜですか?

徳永 私の娘は昨年まで幼稚園に通っていたのですが、昨年は新型コロナウイルスの影響でいろいろなイベントが中止になり残念な思いをしていました。ただ、おいもほりだけは園で工夫をしてなんとか実行してもらえて、娘はそれをすごく喜んでいたんです。

それで、保育園や幼稚園でのおいもほりについて調べてみると、教育的な意義もあって続けられているのだとわかりました。食べ物に興味をもつきっかけになり、自然とふれあう機会になり、農家さんへの感謝の気持ちにもつながります。

弊社は「豊かな食生活に貢献する」をミッションに掲げていますが、食生活や食育によいことをやっていくという一歩が今回の「おいもほりの日」登録なんです。

写真提供:野田北部幼稚園

――たしかに“おいもほり”は楽しいだけでなく、食育としての意義も大きい行事ですね。10月23日を選んだのはなぜでしょう?

徳永 保育園や幼稚園でおいもほりを行うのは地域にもよりますが10月下旬から11月上旬のことが多いとわかりました。それで、その時期の二十四節気(⼀年を太陽の動きをもとに24等分した季節の指標)を調べると、「霜降(そうこう)」という日を見つけました。文字通り、霜が降りる時期なんですが、サツマイモの成長も霜が降りる頃までといわれています。これはぴったりだ!と(笑)。2021年の霜降が10月23日だったので、この日にしました。

子どもたちが食に親しむきっかけになればうれしい

――「おいもほりの日」の登録を記念したキャンペーンでは、「おちゃのまタイムズ」のクリエイターでもあるリベットボタンが作った紙芝居とCDが全国約100カ所の保育園・幼稚園にプレゼントされました。この企画はどんな思いから生まれたのですか。

徳永 おいもほりの当日だけでなく、その前からワクワクできるようなコンテンツを提供したいと考えました。紙芝居なら、自然な形で食育活動ができます。 また、リベちゃん(リベットボタン)の工作が今、保育園や幼稚園でとても喜ばれていると知って、遊びを届けることが、コロナで非常事態にある先生たち、子どもたちの力になるのだとしたらやる意味があると。それまで幼稚園の先生や保育士さんが「今日は何をしよう?」と悩んでいるなんて思い至ったこともなかったんです。今こそこうした企画を私たちがやることで役に立てるというのは、私自身のモチベーションにもなりました。

キャンペーンでプレゼントした紙芝居「おいもほりの ちいさなたからもの」(作・絵 リベットボタン)とCD「おいもホリデイ」(曲・歌・絵 リベットボタン)
写真提供:野田北部幼稚園

――“おいもほり”で収穫したさつまいも、世の中のかたにはどう楽しんでほしいですか?

徳永 ぜひ焼いもを楽しんでほしいです。おいもほりを体験すると、不揃いのさつまいもをたくさんご家庭に持ち帰ると思います。他のお料理に使いづらいサイズのものでも、「石焼いも®黒サンホイル」があれば包んで焼くだけでおいしいくて安心のおやつになります。たくさんの不揃いなさつまいもを「どうしよう?」と悩むことなく、子どものおいもほりを心から喜んでほしい。“おいもほり”をきっかけに、家族でのコミュニケーションが豊かになったらうれしいですね。

石焼いも®黒サンホイル。片面を黒く印刷した機能性ホイル。黒い面を外側にして、さつまいもをくるんでオーブントースターで焼くと、一般的なアルミホイルよりも短時間で効率よく中まで火が通ります

良い商品を作るのはもちろん、そこに込めるメッセージも大切にしたい

――リベットボタンとは、これまでも「おべんとケース」などの商品でコラボしてきましたよね。

徳永 これまでの商品企画を通じて、野菜不足という社会問題にずっと取り組んでいました。僕自身も野菜をあまり好きではないので(笑)、商品や情報を通じて野菜を食べるお手伝いで役に立てることがあればやりたいと思って、いろいろチャレンジしてきました。 

例えば、焼きトマト専用のアルミホイルを作ったり。商売としてはあまりうまくいかなかったんですが、「トマトが苦手だった子どもがおいしいと言ってくれて、食べられるようになりました」というご意見をいただき、一人の野菜嫌いを克服できただけでもやった甲斐があったと思ったことも。

そういう中で、リベちゃんが作ったキャラクター「ベジパンズ」は、野菜を食べてほしいというテーマに対して、キャラクター自体がメッセージをもっているのが魅力です。子どもがキャラクターに喜んでくれて、「全部食べたよ」ってすっからかんのお弁当箱を持って帰ってきてほしい。そういった食生活を応援する思いが、私たちと一致していると思っています。

――今後、取り組んでいきたいことはありますか?

徳永 私たちの会社は「気がつけば暮らしのそばに」を理念に掲げ、お客さまの声を聞き、良い商品、便利な商品を作れば買っていただけると信じて、何十年とやってきました。手前みそになりますが、その点はきっちりできていると思っています。

でも物が飽和している世の中では、商品そのものの違いというのはなかなか出しづらい。良いものを作るだけでなく、好きになってもらうこと。それには、商品に込めるメッセージがより重要になっていると肌で感じています。暮らしに根差した商品をたくさん扱っているからこそ、企業の活動もお客さまに見て選んでいただくきっかけになりうることを意識していきたいです。 だからこそ、新商品を出したりリニューアルしたりするのとは違う形で、商品を広めたいという思いがあり、「メッセージを込める」ということを今回の「おいもほりの日」登録でも意識しました。これからも、責任感を持って一つひとつやっていかなければならないと思っています。


東洋アルミエコープロダクツ株式会社

1969年設立。「気がつけば暮らしのそばに」を企業理念に、アルミホイル「サンホイル」を始め家庭用の日用雑貨や業務用の食器容器などの製造・販売を行う。

https://www.toyoalumi-ekco.jp/

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