高知県の魅力発信プロジェクト

2016.09.09 Fri
1250年の歴史を誇る輪王寺“最大の謎”に新たな手掛かり!? 三仏堂本尊の胎内で、600年以上前の銘文を発見!

栃木県日光市の世界遺産・日光山輪王寺(りんのうじ)は、日光開山の祖・勝道上人、徳川家康公の知恵袋として知られる天海大僧正ゆかりの寺。開山1250年の節目を迎えた今年、さまざまな取り組みを展開しています。中でも、注目のひとつが、輪王寺三仏堂のご本尊。修復の中で、大きな発見がありました。

従来の造立年を150年遡る可能性も

世界遺産・輪王寺三仏堂の大修理に伴い、修復作業が行われていた本尊三体。馬頭観音座像、阿弥陀如来座像に続いて、千手観音座像も修復を終えて本堂内陣に戻り、このほど平成24年9月以来4年ぶりに三体がそろって公開されました。
その修復作業中、本尊の胎内から年号や人名などを記した大量の銘文が見出されました。中でも、千手観音の胎内にあったのが「文亀4年」(1504年)の銘文。これまで造立年とされていた正保5年(1648年)よりも150年近く古いもの。経典読誦供養に関する記述で、造立に直接つながる銘文ではなかったものの、今後の重要な研究材料となることは間違いありません。

三仏堂本尊の胎内で、今回見出された銘文の一部

・千手観音 「光海法印 常州佐竹□□岩淵郷 宥清」※文亀4年の銘文
・阿弥陀仏 (光海のほかに)祐観上人 教阿弥など
・馬頭観音 (面部)御再興禁中様大仏師左京法眼康祐天和三年九月 (脚部)正保五年二月

測定結果が待たれる、三仏堂本尊の年輪年代測定

日光山輪王寺では、奈良文化財研究所の大河内隆之氏(主任研究員)を招いて、阿弥陀如来と馬頭観音それぞれの本体と光背身光部の年輪データを採取。今後、奈良文化財研究所のデータベースと照合して、詳細に分析する予定です。良い条件がそろった年輪データがあれば、材木が切り出されたおおよその時代が判明できます。その年代から、長らく最大の謎と言われてきた造立年が推定できる可能性があり、今後の測定結果が注目されています。

日光山輪王寺の詳細は、輪王寺の公式ホームページをご覧ください。
http://rinnoji.or.jp