TAN-SU街道をゆく!?

世界遺さんぽ×ビビる大木(TAN-SU街道をゆく!?番外編・その3)

世界遺産日光・輪王寺、歴史とパワースポットを巡る旅♩

歴史好き、旅好きで知られるビビる大木さんとTAN-SU山口編集長の世界遺産・日光山輪王寺をめぐる“リアル世界遺さんぽ”な旅も、いよいよ最終回。徳川家光公が祀られる大猷院は、とてもロマンチックな場所でした。

創建1200年以上の伝統があり、天皇家、徳川家とも関係の深い歴史を誇る世界遺産・日光の輪王寺。前回は、東日本で最も大きな木造建築・三仏堂へ。ただいま平成の大改修中のため、若い頃、放送作家に憧れたというお坊さんの雑賀(さいが)さんに裏の裏まで案内していただきました。

さて、今回は、徳川三代将軍・家光公が眠る霊廟、大猷院。
京都の金閣寺や平泉の中尊寺金色堂に並ぶ有名な黄金建築である拝殿・相の間・本殿をはじめ、境内には世界遺産に登録された22件の国宝、重要文化財がある。

実は、この大猷院。祖父である家康公が眠る東照宮を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し重厚で落ち着いた造りとなっている。しかし、それが、逆にロマンチックな大人の旅にピッタリな場所となっているのだ。


〇天上界に昇るように門をくぐり、石段を上る

大猷院めぐりは、入口の「仁王門」から。
「仁王門から拝殿、本殿までの道のりは、様々な趣向がこらされていて、天上界に昇って行くような印象を受けるんです」と、語るのは、菱沼雅弘さん。

☆ph01/オオキロマン3輪王寺/仁王門
大猷院が初めてのビビる大木さんは、「阿吽の呼吸」は、まず、仁王門の偉容に打たれた様子。
「圧倒的な迫力を感じますよね。黒、赤、金の色味が渋い。この先が、普通の場所じゃないことを思い知らせてくれます」
左右に二体の金剛力士像。口を開いた像と、閉じた像がある。

「口を開いているのが、阿形(あぎょう)で、閉じた方が、吽形(うんぎょう)です。
阿形は、息を吐き、吽形は、息を吸っています。絶妙のタイミングで息が合う「阿吽の呼吸」は、ここから来ているんです」と、菱沼さん。

「阿吽の呼吸!」と、思わずハモるビビる大木さんとTANSU山口編集長。
若い頃、同じアパートを借りて住んでいたという二人の呼吸も、まさに阿吽。感動に包まれながら、門に吸い込まれるように、中へ。

少し歩くと、水で手を清め、口をすすぐ御水舎。
☆ph02/オオキロマン3輪王寺/御水舎

そこから石段を上がると、境内で1番大きな門、二天門。
名前の由来は、持国天(じこくてん)、広目天(こうもくてん)の二天を安置している事から。
☆ph03/オオキロマン3輪王寺/二天門

持国天、広目天は、修復中につき、見ることができなかったが、正面の扁額(へんがく)について、菱沼さんに教えていただいた。
「あの扁額(へんがく)の文字は、108代天皇「後水尾上皇(ごみずのおじょうこう)」によるものです」
将軍家だけでなく、天皇家とも縁の深い輪王寺の歴史を物語る筆。

門を抜けると、展望所と呼ばれる場所。そこから下を見ると、当時の10万石までの大名たちが献上した石灯籠がたくさん並んでいるのが見える。
☆ph04/オオキロマン3輪王寺/展望所
☆ph05/オオキロマン3輪王寺/展望所下石灯籠

「当時は、大名たちが家光の墓参りに来ても、自分が寄進した石灯籠の高さまでしか参れなかったそうなんです。いちばん上まで登ることができたのは、かなり身分が高い人だけでした」と、菱沼さん。
「なるほど、ということは、こうやって、普通にこの石段を登ることができる現代人は、恵まれていますよね」と、感慨にふけるビビる大木さん。

展望所から夜叉門に至る石段の説明もスゴかった。
「この手すり、別々の石を組み合わせているように見えますけど、実は、一つの石を彫って作ったものなんです。だから強固で、東日本大震災の時も大丈夫でした」
☆ph06/オオキロマン3輪王寺/展望所上石段
「装飾だけじゃなく、強度もスゴいんですね」と、感心する大木さん。

 

〇夜叉門から唐門をくぐり、国宝の黄金建築、拝殿へ
お次の門の夜叉門。
☆ph07/オオキロマン3輪王寺/夜叉門

「家光公の墓所が近くなるため、悪いものが入ってくるのを防ぐ意味もあり、ここを護る門番は、四体の夜叉。古代インドの鬼神の「阿跋摩羅(あばつまら/緑色)」「毘陀羅(びだら/赤色)」「犍陀羅(けんだら/白色)」「烏摩勒伽(うまろきゃ/青色)」なんです」
それぞれが色違い。見るからに悪いものを退散させそうな迫力。
☆ph08/オオキロマン3輪王寺/膝小僧1

☆ph09/オオキロマン3輪王寺/膝小僧2

ビビる大木さんの目が、青色の烏摩勒伽(うまろきゃ)の足に釘付けになった。
「なんですか?この膝の象は?」と、質問する大木さん。
☆ph10/オオキロマン3輪王寺/膝小僧3

「これが、膝小僧の語源になったとも言われているんです」と、答える菱沼さん。
「阿吽の呼吸に続き、膝小僧まで!」と、ビビる大木さん。
大猷院は、私たちが何気なくなく使っている言葉の文化と密接に関わっているのだ。

唐門をくぐりぬけると、重々しい金属製の灯籠が並んでいる。
「ここにある灯籠は、徳川御三家か50万石以上の大名が寄進したものです」と、菱沼さん。
☆ph11/オオキロマン3輪王寺/金属の灯籠

「そんなに偉い人たちも、ここまでしか参ることが許されなかったんですね。ここから上に自由に行けるぼくたちは幸せですね」と、大木さん。
そして、拝殿へ。
☆ph12/オオキロマン3輪王寺/拝殿

「ここは、拝殿・相の間・本殿と連なる独特な建造物の構造になっていて、権現造り(ごんげんづくり)と言います。国宝に指定されておりまして、別名【金閣殿(きんかくでん)】と呼ばれています」と、菱沼さん。
☆ph14/オオキロマン3輪王寺/拝殿3

これまでの門にも金が惜しげもなく使われていた気がするが、ここは別格。建築の細部に施された彫刻などの一つ一つが驚くほど贅と技巧の冴えが尽くされている。
「まさに極楽という感じですよね」と、山口編集長。
靴を脱いで内部にあがると、美術の教科書に載っていた「狩野探幽・永真の唐獅子」図を間近で見ることができるのが感動的。

☆ph15/オオキロマン3輪王寺/拝殿4

そして、特別展示の家康公のご位牌が、とてつもない存在感。
☆ph16/オオキロマン3輪王寺/拝殿5

「これは、ものすごいパワーを感じますね」と、大木さんと山口編集長。
その近くには、家光公が実際に着用した鎧も展示されていた。
☆ph17/オオキロマン3輪王寺/拝殿6

「拝殿・相の間・本殿と連なる権現造り(ごんげんづくり)の様式は、建物を出て、家光公のお墓所に向かう途中に見ていただくと、よくわかります」
菱沼さんの言葉通りに歩いてみると、ここも圧巻。
☆ph18/オオキロマン3輪王寺/拝殿7

「なるほど、一つの建物ではなく、拝殿は、あくまで手前の建物。奥に本殿があり、その間に通路のように相の間が。それが、権現造りなんですね。あの奥行きのある荘厳な雰囲気は、この構造によるものなんですね」と、感動しきりの大木さん。

そこからすぐに、皇嘉門。
☆ph19/オオキロマン3輪王寺/皇嘉門

明朝様式の竜宮造りのため通称・竜宮門と呼ばれる門。
「この門の先に、家光公のお墓所があるんです」と、菱沼さん。
「ここを見上げていると、まさに下界から天界に上がってきたような気分になりますね」と、大木さん
「パワースポット感、半端ないですね」と、山口さん。

ここまで輪王寺をぐるりと一周してきましたが、本堂から大猷院までたくさんの見どころがある輪王寺!
同級生の世界遺産・二人旅は、パワーチャージ満タンの充実旅のようでした。
皆さんも、歴史観光の新しいスポットとして輪王寺に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

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